モデルのKōki,(コウキ)さんが出演した、イタリアの高級ブランド「VALENTINO(ヴァレンティノ)」のウェブ広告が、2021年3月に大きな話題になりました。
問題となったのは、Kōki,さんが着物の帯を思わせる布の上をハイヒールで歩いたり、その布の上に座ったりする演出です。
SNSでは、
「日本文化を冒涜しているのでは?」
などの批判が相次ぎ、ヴァレンティノは広告を削除。その後、公式に謝罪しています。
一方、この広告には単なる「帯踏み」の意図があったわけではなく、寺山修司監督の映画『草迷宮』からインスピレーションを受けた作品だったことも分かっています。
今回は、
- なぜヴァレンティノのCMが炎上したのか
- 「カメラマンは中国人」という情報は正しいのか
- Fish Zhangさんとは誰なのか
- 『草迷宮』との関係
- ヴァレンティノは何と説明したのか
を整理します。
※2021年の出来事を扱った記事です。現在も公開されている情報と、当時の報道を区別して紹介しています。
✔この記事の内容!
- ヴァレンティノ炎上CMとは?
- なぜ炎上したの?
- ヴァレンティノは何と説明した?
- CMのカメラマンは中国人だった?
- 『草迷宮』が元ネタだった?
- Kōki,プロフィール
- Fish Zhangプロフィール
- まとめ
ヴァレンティノ炎上CMとは?
2021年3月、ヴァレンティノがKōki,さんを起用したウェブ広告を公開しました。
広告では、白いドレスを着たKōki,さんが、庭園のような場所に敷かれた帯を思わせる色鮮やかな布の上をハイヒールで歩くシーンが登場。
さらに、布を岩の上に敷き、その上にKōki,さんが腰掛ける場面もありました。
これがSNSで、
「着物の帯をハイヒールで踏んでいる」
「日本文化への敬意がない」
などと批判されるきっかけになりました。
広告はその後、ヴァレンティノの公式サイトやSNSから削除されています。




なぜ炎上したの?
大きなポイントになったのは、布が着物の帯に見える状態で、その上をハイヒールで歩いていたことです。
着物の帯は日本の伝統的な衣装の一部なので、
「伝統的な衣装を踏んでいるように見える」
という点が問題視されました。
一方で、ヴァレンティノ側は後の謝罪文で、問題の布について**「着物の帯ではない」**と説明しています。
つまり、この騒動では、
見る側には「着物の帯」に見えた
一方、
ヴァレンティノ側は「帯ではなく、帯を思わせる布」と説明した
という食い違いがありました。
ヴァレンティノは何と説明した?
批判を受けたヴァレンティノは、2021年3月30日に公式Twitterで謝罪しました。
ブランド側は、広告について、
日本文化に敬意を込めて制作したものであり、日本文化を冒涜する意図はなかった
と説明。
さらに、問題となった布についても、
着物の帯ではない
としています。
つまり、ヴァレンティノ側は、
「日本文化を侮辱するための演出ではなかった」
という立場でした。
しかし、広告を見た人からは「帯にしか見えない」という批判も続き、謝罪・釈明そのものについてもさまざまな意見が出ました。
CMのカメラマンは中国人だった?
当時の記事やネット上では、広告に関わった人物として、
Fish Zhang(フィッシュ・チャン)
さんの名前が注目されました。
Fish Zhangさんは中国出身のフォトグラファーとして紹介されており、東京を拠点に活動していた人物です。
ただし、「ヴァレンティノの炎上CMを中国人カメラマンが一人で制作した」
という理解は正確ではありません。
当時の情報では、静止画のカメラマンとしてFish Zhangさん、動画側のディレクターとして松本ツバサ氏が関わっていたとされています。
しかも、今回問題になった「布の上をKōki,さんが歩く」演出は動画CMに含まれていたため、Fish Zhangさんだけを動画の制作責任者のように扱うのは適切ではありません。
ヴァレンティノCMの元ネタは『草迷宮』?

これは今回の記事で一番面白いところです。
実は、この広告は寺山修司監督の映画『草迷宮』にインスピレーションを受けて制作されたと報じられています。
『草迷宮』は、泉鏡花の小説を原作として寺山修司が監督した作品です。
作品の中には、着物の帯を敷いた道を人物が進んでいくような印象的な場面があります。
その映像表現と、ヴァレンティノの広告に登場した、
「長く伸びた帯のような布」
「その上をモデルが歩く」
という構図が似ていたことから、『草迷宮』との関連が指摘されました。
つまり、このCMは単純に「帯を踏んで日本文化を馬鹿にする」という意図で作られたと確認できるわけではなく、日本映画の映像表現をファッション広告に取り入れようとした作品だったと考えることができます。
ただし、そこに悪意がなかったとしても、完成した広告が「日本文化を軽視しているように見える」と受け止められたことが、今回の騒動につながりました。
『草迷宮』とは?
『草迷宮』は、泉鏡花の小説を原作として、寺山修司が監督した映画作品です。
1979年に制作された作品で、寺山修司の代表的な映像作品の一つとして知られています。
ヴァレンティノの広告との関連では、帯を使った独特の映像表現が共通点として挙げられています。
そのため、今回の広告について調べるときには、
「日本文化を侮辱する意図があったのか」
だけではなく、
「なぜこのような映像表現になったのか」
という制作意図まで見る必要があります。
Kōki,プロフィール

- 名前:Kōki,(コウキ)
- 本名:木村光希
- 生年月日:2003年2月5日
- 出身地:東京都
Kōki,さんは2018年にモデルとしてデビュー。
ヴァレンティノの広告では、2021年春夏コレクションのキャンペーンモデルを務めました。
なお、正式表記は「Koki」ではなく、**「Kōki,」**です。
Fish Zhangプロフィール

Fish Zhang(フィッシュ・チャン)さんは、中国出身のフォトグラファーです。
東京を拠点に活動していた人物として紹介され、独特の色彩や構図を用いた写真作品で知られていました。
今回のヴァレンティノ広告では、Fish Zhangさんが静止画の撮影者として関わったとする情報があります。
ただし、前述の通り、動画CM全体をFish Zhangさん一人が制作したわけではありません。
ここは元記事から訂正しておきたいポイントです。
まとめ
2021年3月、Kōki,さんが出演したヴァレンティノのウェブ広告がSNS上で大きな話題になりました。
問題となったのは、
着物の帯を思わせる布の上をハイヒールで歩く
という演出です。
「日本文化を軽視している」といった批判が相次ぎ、ヴァレンティノは広告を削除。その後、日本文化を冒涜する意図はなかったことや、使用された布は着物の帯ではないことを説明したうえで謝罪しています。
また、この広告は寺山修司監督の映画『草迷宮』にインスピレーションを受けたものと報じられています。映画にも帯を使った印象的な映像表現があり、今回の広告との類似性が指摘されました。
そして、制作陣については、
Fish Zhangさん=静止画のフォトグラファー
松本ツバサ氏=動画ディレクター
とされる情報があり、元記事のように「中国人カメラマンが炎上CMを作った」と単純化するのは正確ではありません。
Kōki,さん自身についても、今回確認した情報では、広告の演出意図を本人が決定したとする根拠は確認できません。
そのため、この騒動については、
「Kōki,さんが日本文化を侮辱した」
と断定するのではなく、
「日本文化を想起させる演出が批判を受け、ブランド側が謝罪した広告騒動」
として整理するのが適切でしょう。
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SNSの反応
まとめ
今回、炎上しているヴァレンティノの
Kokiさん帯踏みつけCMは中国人カメラマンの
フィッシュ・チャンさんで
映画【草迷宮】に影響されたものでした。
日本の魅力に惹かれてやってきた芸術家の一人です
決して日本を差別した映像を作成したわけでは
無いと思います。
ただ帯を踏んだりする演出は少し残念ではあります。
Kokiさんの今後の活動にも影響しないことを
願いたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
